零次関数

零次関数のグラフです。

零次関数は,実数aをもちいて


y=a(a∊ℝ)


と表されます。

傾きは常に

y´=0

となるので,グラフは横に平坦です。

 ところで,n次方程式とは,n次関数yをy=0としたものと同じです。

いわば,n次関数とx軸との交点のx座標(これがn次方程式のである)を記述する式です。

n次方程式は複素数の範囲内で(重根も考慮すれば)n個の解をもちますから,零次方程式の解は零個,つまり零次方程式に解は存在しません。

確かに,零次関数はどこまでもx軸に平行ですから,x軸と交点を持つことはありません。

その実,方程式とは "1つ以上の変数を含む等式" のことですから,そもそも "零次方程式" 自体が存在しないのです。

 しかし,n次関数は "一変数のn次式からなる関数" ですから,零次関数は存在します。

これは,すでに示した零次方程式の一般形 y=a をいささか丁寧に

y=ax⁰

と書けば,xの次数が0となっていることから,容易に理解されるでしょう。

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